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下痢には乳酸菌が効くか?
下痢
下痢の原因として考えられるものはたくさんあります。
ウィキペディアに掲載されているだけでも下記のようなものがありました。
食べ過ぎによる消化不良
早食いによる消化不良
就寝前に食事をした場合による消化不良
腐敗したものを食べたことによる食中毒
冷たい物の飲み過ぎ[4]や食べすぎ
飲酒した日の翌朝
早朝からの冷えた飲料の摂取
コーヒーや辛い食品といった刺激物の大量摂取
腹を冷やしたり[4]、食後にベルトを締め付けすぎた時など
乳糖不耐症の者が牛乳のような乳糖を含む食品を多量に摂取した場合[3]
人工甘味料を大量に摂取した場合[3]
油を大量に摂取した場合
マグネシウムを過剰に摂取(マグネシウムを豊富に含む豆乳を大量摂取、マグネシウムを多く含む薬剤を摂取)した場合
外国で日常食べ慣れないものを多量に摂取した
毒キノコや貝毒などの有害物質による食中毒O157、アメーバ赤痢、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどの細菌やウイルスに経口感染して起こる食中毒
過度の精神的ストレス
大腸癌
潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患
甲状腺機能亢進症
糖尿病
慢性膵炎
Whipple's disease
などの重要疾患が隠されていることがあるがたいていの場合比較的予後良好な以下のような疾患の場合が多い。
過敏性腸症候群などに代表される体質
ヘリコバクター・ピロリの感染による消化不良
不安障害による心身症
神経性の消化不良
便意を我慢し過ぎる事による大腸の異常活動
医薬品の副作用...(PPIによるcollagenous colitisなど)
原因となることは様々ですが、下痢になる過程の一要因として腸内環境も関わっているようです。
その腸内環境を整えることを助けると言われている乳酸菌は下痢に対して効果を発揮するのでしょうか?
下痢と乳酸菌
有効性レベル2 おそらく効きます
ロタウイルスによる子供の下痢。
有効性レベル3 効くと断言できませんが、効能の可能性が科学的に示唆されています。
抗生物質による子供の下痢の予防。
入院患者の下痢の予防。
旅行中の下痢の予防。
がん治療による下痢の予防。
ナチュラルメディシン・データベースという総監修が日本医師会・薬剤師会・歯科医師会の分厚い本に、上記のように「下痢に効果がありそう」という結果が掲載されています。
そしてネットなどでいろいろ調べてみても乳酸菌は下痢に効果がありそうという見解がほとんどでした。
ただ、乳糖という乳製品に入っている糖分を分解できない体質の人(乳糖不耐症)が下痢や吐き気を催すことはあるようです。
乳酸菌やビフィズス菌に抗菌薬関連下痢症の予防効果なし
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/35885
しかし、そろそろ調べるのをやめようかなと思っていた頃に、2013年に英国・スウォンジー大学のStephen J Allen氏が発表した論文を発見しました。
そして、そこには「乳酸菌は抗菌薬(抗生物質)の予防に効果なし」という結論が出されていたのです。
およそ3000人の実験例から導き出された結論で、結果は確かに「効果なし」と言っているように見えます。
それでも、その実験のみで「乳酸菌は抗菌薬(抗生物質)の予防に効果なし」と結論することはできないとおっしゃる医師の見解も見つけました。
実際の下痢症の発症事例が少ないので、全体の症例自体は多くても、それほど全体に影響を与えていないのです。
下痢と乳酸菌の効果まとめ
その先生は最後にこうおっしゃっていました。
確かに抗生物質による下痢症の発症を、僕達は単純に考え過ぎている、と言う側面はあり、当たり前のように思えるこの現象を、もう一度無心な目で、見直す必要があるのかも知れません。
「下痢に乳酸菌が効く」という話は良く聞きますが、僕たちも当たり前に思ってしまっていることをもう一度考える必要があるのかも知れませんね。
ということで、一見いいことを言っているようで実は何も言っていない、当たり障りのない言葉で終わらせていただきます。
正直、僕はほとんど下痢をしたことがないため実体験がありません。
下痢に乳酸菌が効くのかどうか知識的にも経験的にもまるでわかりません。
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