乳酸菌と大腸がんの情報

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大腸がんと腸内細菌叢と乳酸菌

様々な研究により、いくつかのがん、特に大腸がんにおいて慢性炎症が危険因子として知られています。

 

今回、筆者たちは「がん」と「炎症」と「腸内細菌」の3つに着目して、慢性炎症によって腸内細菌叢のバランスが崩れ、ある特定の細菌が増殖することで、その細菌によって産生される因子が大腸がんの発生を引き起こしていることを明らかにしました。

 

http://www.med.keio.ac.jp/gcoe-stemcell/treatise/2012/20130213_02.html

 

今回「大腸がんと乳酸菌」というテーマでいろいろと調べていて、一番印象に残ったのがこの研究報告です。

 

慢性炎症⇒腸内細菌叢の乱れ⇒大腸がんという流れになっているということですね。

 

慢性炎症と腸内細菌叢の乱れというのは慢性炎症⇔腸内細菌叢の乱れのような気がしますが、とにかく腸内細菌叢の乱れは大腸がんにつながるということです。

 

腸内細菌叢の改善に乳酸菌

 

そして、言うまでもないかも知れませんが腸内細菌叢の改善には乳酸菌がおすすめです。

 

「生きた菌がいい・死んだ菌がいい」「外部から菌を入れてもダメだ・いや意味がある」といった議論は尽きませんが、僕自身はケフィアを毎日食べることで相当腸内環境が改善した実感があります。

 

乳酸菌の影響はよくわかりませんが、便通が良くなった影響での腸内環境の改善は確実にあると思います。

 

運動や生活習慣も気をつけなければいけませんけどね。

 

ヤクルト400&ミルミルが大腸がん再発のリスクを抑えるらしい

 

「20代の大腸がん闘病記」というブログの中でも、大腸がんになった方が乳酸菌の効用についてお話しています。

 

慢性炎症の改善には

 

あとは慢性炎症が改善されないといけませんよね。

 

魚由来のω-3脂肪酸およびトータルのω-3不飽和脂肪酸摂取量が多いグループの結腸癌リスクは低い。

 

ウィキペディアの「大腸がん」より引用

 

このサイトは乳酸菌の効果の紹介のサイトですのであまり詳しくはお話しませんが、オメガ3というのは抗炎症作用があります。

 

最近では、「林修の今でしょ!講座」「たけしの家庭の医学」「主治医が見つかる診療所」などで認知症の予防や血管の若返りやアンチエイジングにアマニ油やえごま油(オメガ3)が効果があると言われてます。

 

ω-6脂肪酸およびω-3/ω-6比は大腸癌のリスクと関連がみられない

 

ウィキペディアの「大腸がん」より引用

 

とウィキペディアにはありますが、僕は関係あると考えてます。

 

詳しくはオメガ3のサイトを見てください。

 

まとめ

 

「慢性炎症」はアレルギーや自己免疫疾患やがんなど、最近増えているほとんどの病気の原因と言われることもあります。

 

「腸内細菌叢の乱れ」も免疫機能の乱れ(腸には免疫機能の60%が集まっているため)を招き、病気の原因と言われます。

 

「炎症」と「腸内細菌叢」を上手にコントロールしていくことが大腸がんの治療・予防に一役買うと思われます。

 

追伸

 

乳酸菌も大事ですが、添加物や農薬などの「化学物質」をできるだけ取り入れないということも、ぜひ気にしてみてください。

 

化学物質が「慢性炎症」や「腸内細菌叢の乱れ」につながっているという話もあります。

 

http://www.matsumotoclinic.com/index.html

 

鶴見隆史・金鋒(2013)「プロバイオティクスと酵素栄養学の考察」評言社

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