乳酸菌と全身性エリマトーデスのこと

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全身性エリテマトーデスに乳酸菌が効く理由。

全身性エリマトーデスとは

 

全身の臓器に原因不明の炎症が起こる、自己免疫疾患の一種である。

 

本症は慢性疾患である。2010年現在、この疾患を根治する治療法は見つかっていない。

 

ウィキペディアの「全身性エリマトーデス」から引用

 

全身性エリマトーデスは自己免疫疾患のひとつで、病気の原因、根本的な治療法はわかっていないようです。

 

治療の中心は、免疫のはたらきを抑えることと、炎症を止めることで、そのための第一選択薬は副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)です。

 

http://health.goo.ne.jp/medical/10T10100

 

ただ、全身性エリマトーデスの治療法(対症療法)を見ると、薬以外でも症状を緩和できる方法がありそうです。

 

ステロイドを急にやめるとかは絶対にやってはいけませんが、将来的にステロイドの量を減らしていければそれに越したことはないですもんね。

 

全身性エリマトーデスと乳酸菌

 

「全身性エリテマトーデス」という病気に、腸内細菌とポリフェノールが関係していると分かった。

 

スペインの研究グループが、ポリフェノールなどとの関連を調べ、ニュートリエンツ誌2015年2月号で報告した。

 

この自己免疫疾患と腸内細菌のバランス異常が関係すると最近の研究で分かってきている。

 

腸内細菌のバランスを整える食物繊維を食べるよう勧める研究も出ている。

 

http://www.mededge.jp/a/drge/9576

 

免疫機能の60〜70%は腸に集中しているので、免疫機能がおかしくなってしまっている全身性エリマトーデス(自己免疫疾患すべて)は腸内環境を良くすることで症状の改善が期待できます。

 

上記のように腸内細菌のバランス異常が関係しているという研究結果も出ています。

 

そして、腸内環境を整えると言えば乳酸菌です。

 

もちろん、乳酸菌がすべてではありません。

 

運動も大切ですし、排便習慣をしっかりすることや変なモノ(添加物や農薬)などを腸内に入れないことも超重要なことです。

 

乳酸菌だったらケフィアがオススメ

 

それで、腸内環境の改善に乳酸菌を摂取するならコーカサスの伝統食ケフィアがオススメです。

 

ケフィアには複数の乳酸菌(ヨーグルトは1〜2種類)が含まれているので、人によってそれぞれの腸内細菌叢に効果を発揮する可能性が高いと推測されるからです。

 

もしも、もしもの話ですが、外部からの乳酸菌の摂取が腸内環境の改善に貢献しないとしても、ケフィアには腸内環境の改善に貢献できることが多いと感じています。

 

・ヨーグルトなどと比べて水分が多いためにケフィアを食べる(飲む)ことで、便通の改善が期待でき結果として腸内環境の改善

 

・ケフィアは生きた複数の酵母が入っているので容器に入れると破裂してしまうために販売できない。手作り(牛乳パックにケフィアの粉を放り込んで24時間放置)しないといけないので面倒だが保存料などの添加物を摂取せずに済む

 

・かなり安価なのにアルコール発酵しているためになめらかで美味しいため(牛乳の種類によって味がかなり変わります)、小腹が空いた時にもってこいなので変なお菓子とかを食べて腸内環境が悪化するのを防げる

 

といった感じで、ケフィアはかなり腸内環境の改善に効果が期待できると感じてます。

 

オメガ3などの脂肪酸

 

このサイトは乳酸菌の紹介がメインなのであまり詳しくはお話しませんが、ステロイドで炎症を抑えることが効果があるのなら、オメガ3とオメガ6の脂肪酸のバランスも考えた方が良いかも知れません。

 

自己免疫疾患とは敵(異物)とみなすものは違いますが、アレルギーの1種であるアトピーの治療ではこの2つの脂肪酸のバランスを重視しています。

 

オメガ3(魚やアマニ油など)は炎症を抑える働きオメガ6(植物油など)は炎症を進める働きがあります。

 

そして、全身60兆個の細胞の膜(細胞膜)にオメガ3とオメガ6の脂肪酸は含まれており、互いが拮抗することによって炎症のバランスを取っています。

 

戦前までの日本人はオメガ3とオメガ6のバランスが1:3ぐらいだったそうですが、戦後の食生活の激変で1:30ぐらいになっている人もいるという話もあります。

 

オメガ3を増やすのはなかなか難しいかも知れませんが(僕はオメガ3サプリなどで補ってます)、家の加熱用油をオリーブオイル(オリーブオイルはオメガ9です。オメガ3は加熱すると酸化してしまいます)に変える、市販のお菓子をなるべく食べない(お菓子には植物油がほとんど入ってます)などして、オメガ6から極力逃げることをオススメします。

 

添加物・農薬

 

添加物や農薬は目に見えないし、すぐに害があるわけではないと”言われている”ので見過ごされがちですが、僕は”かなりの悪者”だと思ってます。

 

自己免疫疾患の原因は、添加物や農薬などの化学物質が体の中で組織と結びついて、それを免疫機能が”異物”とみなして攻撃しているために起こるという説を唱えているお医者さんもいます。

 

http://www.matsumotoclinic.com/index.html

 

僕はこの理論はかなりいい線かなと思ってます。

 

ま、そうでなくとも、自然界にない物質である添加物や農薬(化学物質)が体にいいわけはないので、摂取しないに越したことはありませんよね。

 

僕は「大地を守る会」というネットスーパーで無添加・無農薬食品を購入させてもらってます。

 

エストロゲン

 

男女比は1:10程度で、またほとんどは15-40歳の子供を産めるような年齢に発症するため、エストロゲンなどの女性ホルモンの発症への関与が疑われている。

 

ウィキペディアの「全身性エリマトーデス」から引用

 

さらに、全身性エリマトーデスはエストロゲンが関与している可能性が高いようです。

 

アメリカでは、牛を短期間で肥育させる成長促進剤として、ホルモン剤の投与が行われている。

 

アメリカ産の牛肉には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが国産牛肉と比較して、約600倍残留している。

 

なお、ホルモン剤の使用は、日本やヨーロッパでは禁止されている。

 

ウィキペディアの「エストロゲン」より引用

 

この話が全身性エリマトーデスと関係するかはわかりませんが、アメリカ産牛肉は避けた方が無難かと思います。

 

まとめ

 

現在,日本の医療においては根拠に基づいた医学が行われている場面は少ない

 

http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso/Igakubu/v36-1/v36-1-08.pdf

 

全身性エリマトーデスの論文の考察に書いてあった言葉です。

 

全身性エリマトーデスの治療は対症療法が中心になっているようですが、少しずつ根本的な原因についても考えて治療していきましょう。

 

「医食同源」「体は食べたもので作られる(体の細胞は4カ月で全部入れ替わると言われています)」と言われます。

 

食べ物が病気に深く関わっていることは間違いありません。

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